MY FIRST STORY の新 アルバム S・S・S 歌詞

MY FIRST STORY - S・S・S アルバム 歌詞 MV

S・S・S

MY FIRST STORY

CD (2018/10/17)



収録曲歌詞



1. S・S・S

2. WINNER

3. ACCIDENT

4. M.A.D

5. One Step

6. 絶対絶命

7. LET IT DIE

8. REVIVER

9. 2 FACE

10. Last Kiss

11. マボロシサスペンス

12. REMEMBER

13. With You




現在全国ツアー中のMY FIRST STORYが、そのツアーと同名のフルアルバム『S・S・S』をリリースする。ミニアルバムやシングルなどコンスタントにリリースを続けてはいたが、フルアルバム自体は4thアルバム『ANTITHESE』以来約2年ぶりだ。



『ALL LEAD TRACKS』、『ALL SECRET TRACKS』をリリースし、フルオケ編成でのワンマンも行ったここ1年の経験はバンドにとってかなり重要なものだったらしく、サウンド面にはその辺りの活動が反映されている。バンドサウンドは十分な疾走感・重量感を誇っている一方、空白を効かせたアレンジ、ミニマムなアンサンブルで魅せる場面も。時にはクラシカルな響きを、時にはデジタルな響きを纏いながら、レンジの広い表現を行うことにより、曲の持つスケールをより柔軟に操作することができるようになった。さらに、今回初めて見られた新たな試みもある。ラップからのメタルという急展開をする“絶対絶命”などは構成面において新鮮味を感じたし、“2 FACE”ではアイナ・ジ・エンド(BiSH)がゲストボーカルとして迎えられた。



歌詞は、大きく言うと3つの特徴がある。1つ目は、「夢」という単語が頻出していること。2つ目は、曲中の主人公には自分が一人なのだという実感があるということ。そしてこれが最も重要なのだが、3つ目は、英詞において「myself」、「my own」といった言葉が多く見られること。これらの表現には「他の誰でもない、私の」というようなニュアンスが含まれる。

Hiro(Vo)はこれまでも「孤独」を歌ってきた。そして彼の歌はどことなく寂しさを感じさせるものだった。しかし本作での「孤独」は、尊重すべき「唯一人」という意味であるように思う。だからこそ語られる「夢」の裏側にまっすぐな意志を読み取ることもできる。これは大きな変化ではないだろうか。



クライマックスで転調する“マボロシサスペンス”をきっかけに、終盤はメジャーキーの曲が続く。希望に向かうような晴れやかな響きを聴いて、ツアーのZepp Tokyo公演でHiroが話していたことを思い出した。今の彼は、かつての自分と同じように、自信を持てない人に向けて歌っているのだそう。だからこそ本作は、《I will be with you forever in your heart》というフレーズで締め括られる必要があった。